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4歳の娘が田中ビネー式知能検査Ⅴ(5)でIQ131

実施時年齢:4歳3 ヶ月 (生後51ヶ月)
検査結果の精神年齢:5歳7ヶ月 (生後67ヶ月)
IQ:131

心理検査結果報告書は下記の通り。

【検査態度】
入室直後はやや緊張した様子もありながら、きちんと椅子に座って検査者のお話しを聞き問題に取り組んでくれました。
次第に場に慣れてくると、検査問題の合間に「わたし、○○したんだよ」と問題から連想したことをお話ししてくれたり、検査者の道具を指して「しっかり片付けないとだめだよ」と指摘するなど、リラックスして過ごせていました。
検査後半は疲れを見せていたものの、少しの遊びを入れながら最後まで課題に取り組み続ける事ができました。

【全般的な知能水準について】
3歳級の課題を全て通過し、基底年齢は4歳となりました。
4歳級の課題は6問中5問通過、5歳級の課題は6問中3問通過となりました。
本検査から算出されるIQは131となり、生活年齢よりも早い発達をしていることが示されました。

【下位検査から考えられる特徴】
全般的には生活年齢以上の発達水準にあることが考えられます。
日常生活の中で見聞きしたり体験したことから知識として身につけ、言葉を蓄えたり、それらを比べて抽象的な概念で考えることがご本人の得意分野であると考えられました。
5歳級の絵の不合理課題(イラストで描かれた場面を見て、不合理な点を説明する課題)を通過しており、場面を見て適切に理解する力も育っている様子でした。
はじめに不通過となった課題は形を組み合わせて例示されたものと同じ図形を作る課題であり、三角形を描く課題はご自身でも「しかくになっちゃう」と言っており、苦手意識がありながらも正誤を分かっている様子でした。
紐通し課題が通過していたことから、目と手の協応は進んでいることが考えられるため、見たものを全体や部分に分けて把握したり、再現する力がご本人の中では苦手な分野であると思われます。
しかし、生活年齢よりも高い年齢を対象とした課題であることも鑑みると、今後の成長を見守ることが大切だと思われます。

【全体を通して】
検査時は、次第に場に慣れて検査に興味を持ちながら取り組んでくれました。
他の用具に興味を持ち、席を離れた後も検査者の1回の声掛けで席に戻り、次の課題に取り組むことができていました。
ご本人の注意が逸れた時などは一度声をかけて注意を引き、「○○が終わったら◇◇をしようね」等と、順番を示しながら伝えると良いでしょう。
年齢以上の発達を示しつつも、形を見て組み合わせたり、再現したりすることがやや苦手なようです。
整理整頓をするときは「ハサミは箱の右端に、糊は手前に入れるんだよ」等、言葉を添えて具体的に指示してあげると分かりやすくなります。
得意なことや苦手なことは年齢や成長に応じて変化をしていくため、現段階で取り立てて心配する必要はありませんが、文字を書く時に苦手さが出ないか、注意してみていただけると良いかと思います。
また、現時点で他の子よりも成長が早く、大きくなった時に「何か違うな」とご本人がすな感じる事もあるかもしれません。
困った時にお母さんに安心して相談できる環境を続けていただければと思います。

*以上に述べた知能指数(IQ)等の数値は、限られた検査場面で得られたものであり、絶対的なものではありません。
また、お子さんの脳の成熟、経験・学習や訓練によって今後変化する可能性があります。
したがって、それらの数値を固定的に捉えないようにご留意ください。
また、数値の取り扱いについては慎重にお願いいたします。

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