
新型アルファードに乗ってすぐ気づいたのは、従来のモデルでは感じられなかった新次元の静粛性だ。
30系のエグゼクティブシートは、すでに高級感のある乗り心地を実現していたものの、乗員の体を包み込むような柔らかさが特徴的だった。
対して40系では、シートクッションの密度が最適化され、長距離移動でも疲れにくい硬めの座り心地を実現している。
路面からの細かな振動は、30系よりもさらに抑制され、まるで上質なソファに座っているような感覚だ。
40系で特筆すべきは、コーナリング時の横揺れに対する安定性が格段に向上している点だ。シートの形状が見直され、ボディを優しく支えながらもしっかりとホールドする設計となっている。
リクライニング時の姿勢保持性能も改善され、よりリラックスした移動が可能になった。
電動オットマンの作動音も30系と比べて静かになり、上質な空間づくりへのこだわりが感じられる。