30系アルファードのV6エンジンの圧倒的な加速フィールに惚れ込んだオーナーたちを、40系は完全に裏切ることになりました。
30系に搭載された3.5リッターV6エンジンは、最高出力301馬力という強大なパワーを誇り、重量のある車体でも余裕の走りを実現していました。
対して40系は2.4リッター直列4気筒ターボエンジンを採用し、最高出力は278馬力と若干低下したものの、低回転域からの力強いトルクによって街中での機敏な走りを実現しています。
燃費性能においては、30系の実燃費が約8km/Lだったのに対し、40系では約11km/Lと大幅に向上しました。
走行時の静粛性については、30系V6エンジン特有の心地よい排気音が40系では失われ、代わりにターボエンジン特有のサウンドとなっています。
ただし、エンジン音のこもり方や路面からの振動については、40系の方が確実に改善されており、高級ミニバンとしての質は着実に進化しています。
総合的に見ると、V6エンジン特有の官能的な走りを求めるなら30系、実用的な燃費と扱いやすさを重視するなら40系が相応しいと言えるでしょう。